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現代の空母の状況

空母に限らず軍艦を運用する場合、整備や訓練などを行う必要もあるため、常時1隻以上を稼動状態にするには最低3隻程度は必要であり、その意味で空母をまともに運用できているのはアメリカのみである。また、空母は軽空母サイズでも他の艦船に比べ運用には費用がかかるため、アメリカを除いた国では他の艦船の稼働率に影響を与えているのが現状である。

なお、現在、大型ジェット機も離着陸できるメガフロート空母という構想も出ているが、速力と防御力の面で問題がある為に実用化には至っていない。

主な空母保有国の状況は、以下の通り。

アメリカ
第二次世界大戦後もアメリカ海軍は空母戦力を軍事上・外交上の有力な切り札と考え、建造と維持に天文学的な金額が必要な大型空母(en:Supercarrier)を造りつづけている。最新鋭の戦闘爆撃機早期警戒機を搭載したアメリカ空母は、1隻で中小国の空軍以上の攻撃力を持つといわれる。
アメリカ空母の運用については2001年に報告された防衛方針QDR-2001に基づいた艦隊即応計画によると「6個空母打撃群が30日以内にあらゆる紛争地域に展開できる態勢を維持している」。このような長距離即応体制には、航続力の長い大型の原子力空母が非常に有利である。
2012年現在アメリカ海軍が保有する正規空母はニミッツ級航空母艦10隻と「エンタープライズ」であり、すべて原子力空母となった。
そして「エンタープライズ」の後継として新型原子力空母ジェラルド・R・フォード級が2009年より建造中である。これはニミッツ級の船体設計を基礎としながら、最新技術により高度なオートメーション化での乗員数の削減・運用コストの低減化が図られている。
またハリアー II V/STOL戦闘爆撃機を搭載可能な強襲揚陸艦も多数保有している。
イギリス
かつては大海軍国であったイギリスは現在、インヴィンシブル級軽空母1隻のみを所有している。なお、過去所有していた空母の一部は各国に売却されている。
なお2010年に英軍でのハリアーの運用が終了しており、現存する空母イラストリアスも退役まではヘリ空母として運用されている。
2016年からの就役を予定してクイーン・エリザベス級を2隻建造中であるが、1番艦「クイーン・エリザベス」はヘリ空母として固定翼機を持たない運用をされ、2019年に2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」が就役と同時に予備役となり運用は1隻のみの予定である。艦載機は現在のところ「プリンス・オブ・ウェールズ」にCTOL機のF-35Cを搭載することとなっている。
ロシア
ロシアは、ソ連時代にハリアーに対抗する垂直離着陸機Yak-38VTOL攻撃機(フォージャー)を開発し、キエフ級航空巡洋艦で運用したが、兵器搭載能力、航続距離などで問題を抱えていて、フォージャーは1995年にキエフ級空母とともに退役した。代わって1991年に艦首に14度のスキージャンプ台を持ち、CTOL機ながら短距離発艦の可能なSu-33を搭載した6万トンの正規空母「アドミラル・クズネツォフ」を建造した。同艦は2000年前後はほとんど稼動していないと言われていたが、2007年前後からは再び活動が活発化している。なおロシア連邦大統領ドミートリー・メドヴェージェフは2008年、個人的見解としながらも2015年を目処として新規空母建造に着手することを表明。2009年3月にはその概要が非公式ながら発表された。
インド
インドは現在軽空母「ヴィラート」1隻を保有している。また、正規空母として旧ソ連のキエフ級航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ」の改装をロシアに発注しており、完成時には「ヴィクラマーディティヤ」という名称になりヘリ及び12機程のMiG-29Kを搭載する予定である。さらに、自国では新型正規空母として「ヴィクラント」を建造している。「ヴィクラマーディティヤ」・「ヴィクラント」ともにスキージャンプ甲板を利用したSTOBAR運用が予定されている。
中国
現在、中国も空母の建造を進めており、クズネツォフの同型艦「ヴァリャーグ」を練習空母として整備する他、新造空母が2020年完成予定となっている。しかし、中国の技術力ではカタパルトの実用化は困難とみられており、建造中の中国の空母はカタパルトなしの飛行甲板(スキージャンプ台)での航空機運用を行うものと考えられている。
フランス、ブラジル
ロシアと並び、フランスブラジルは通常タイプ航空機空母を保有する努力を継続している。
フランスはアメリカ以外で唯一、原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を保有し、この艦の2番艦を建造する計画があったが、予算の問題があったため、上記のイギリスの新型空母のCTOL版として建造を計画している(フランス次期空母)。なお、フランス海軍は引続き空母による核戦略を重視しておりシャルル・ド・ゴールには現在も戦術核兵器が搭載されている。
ブラジルは大戦後から中古ではあるもののCTOL機運用空母(1隻目は軽空母「ミナス・ジェライス」、現在は正規空母「サン・パウロ」)を保有、運用しており運用実績は他国と比べても引けをとらない。
タイ、イタリア、スペイン

タイイタリアスペイン、前述のインドはハリアーを搭載する軽空母を1~2隻ずつ保有している。

タイは「チャクリ・ナルエベト」を保有し運用している。財政難の折、活動は不活発の模様。ハリアーは全機が保管状態にあり、実質的にヘリ空母としての運用下にある。
イタリアは「ジュゼッペ・ガリバルディ」、「カヴール」の2隻を保有、運用している。
スペインは「プリンシペ・デ・アストゥリアス」を保有し、強襲揚陸艦フアン・カルロス1世でもハリアーを運用している。
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【出典:wikipedia】
2012/02/06 21:41

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