一般に民放ラジオのCM料金は聴取者が多い時間帯ほど高く設定され(大半の局は月〜土曜日の朝と夕方)、聴取者の少ない時間帯(深夜帯や土・日曜日の早朝帯など)は安く設定されている(但しこれは基本料金のみに限っての話。実際には番組やCMの制作費・著作権料・回線使用料等と消費税が別途発生)。
区分は局によって異なり、一般に最高額帯は「A」または「特A」(主に月〜土の7時台〜8時台及び17時台〜18時台、主として売り上げの多い大企業向けの枠)、中間帯は「B」または「特B」(主に9時台〜16時台・19時〜0時、中小・零細企業や個人経営の商店も宣伝可能な廉価枠)、最低額帯は「C」(主に0時台〜6時台)で区分される場合が多い。
これらが、タイム提供(番組単位、もしくはワイド番組内のコーナー単位での提供。原則、提供社名か商品名を「この番組は、**の提供で〜」など読み上げた上でCMを流す)か、スポットCM(番組間、ワイド番組内ではコーナー間で単純にCMのみが流れる)の放送料金として適用される。周波数およびコールサインが地域毎に異なる「多元放送」が可能な局では、地域毎で別内容の(エリア限定)番組やCMを流す「ローカル番組枠」及び「ローカルSB(ステーションブレイク=ステブレ)枠」も設定されている。
また、プロ野球中継に関しては、人気番組として聴取者数も多く望めることから、複数スポンサーでの共同提供となることが殆どのため、CM料金や放送についても通常の番組・料金設定と異なり、各スポンサーのCMが均等回数放送できるように運用される。プロ野球中継を実施する殆どのAMラジオ局で放送される、JRN・NRNのナイター中継(HBC・STV・TBC・CBC・SF・MBS・ABC・RCC・RKB・KBCの地元球団重視中継も含む)では、1曜日6社の提供を想定し、試合開始前に各社1回ずつ・試合中8回ウラ終了までの各イニング終了毎に1回3社ずつ・試合終了後に各社1回ずつの、1日各社全10回の均等放送が実施できるようになっており、各放送局では自社営業によるスポンサーや、JRN・NRNの全国ネットスポンサーのCMを組み合わせて放送を行う(各スポンサーからの出稿料金に応じて、CM放送回数の増減配分も行われる)。なお、イニング中の選手交代時間もCM放送時間として充てられるため、実際のCM放送回数は11回以上となることが多く、局によっては9回ウラ以降の試合延長部分も含めて、その日のスポンサーへのサービスとしてCMの均等放送を実施する場合もある。
CM料金区分の改訂は(レーティングの結果を基に)毎年春(4月)と秋(10月)の定期改編時に実施される(聴取率の高い時間帯は基本料金を値上げし、逆に低い時間帯は値下げする)。ただ、実際には放送局が料金を改定することは殆どなく、「実勢価格」とされる実運用面での割引料金設定を適用するか、タイム提供期間、スポット放送本数に応じて割引を行うことが通例である。民放各社は、この数値が広告の営業活動に大きく関わることから聴取率を重視している。調査結果は全体結果の他に、年齢や職業属性、地域など詳細も分かるようになっており、朝夕の通勤時間帯はドライバー、夜間〜深夜帯は学生などといったように、ターゲットを絞った調査結果を基に、スポンサー企業(クライアント)への営業活動が行われる場合が多い。このように個人毎の年代・職業属性を生かした料率で算出できるのが、個人聴取率ならではの特徴で、テレビの世帯視聴率とは違う面である。
各ラジオ局の番組表にはCM料金区分が併記されている場合もあり、スポンサー(実際には広告代理店が仲介するケースが多い)と各局営業部門双方でCM料金の交渉をする場合はCM料金が書かれた番組表が使われている(掲載は基本料金のみで、消費税、CM・番組制作費、BGMを使用する場合の著作権料、複数局ネットに伴う回線使用料等は別途発生)。スポットCMの放送時刻を記載するためのCM放送時刻表(スポットテーブル)を用意している局も多い。このため、一般聴取者用と業務用で、2種類の番組表を作成している局もある。
なお単発特番の場合は割増料金が適用される(割増・加算率は局により異なる)。
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